bloomer の意味とは?
bloomer(ブルーマー)とは、「前向きで楽観的な人生観を持ち、自己改善に取り組む人物像」を表すインターネットミームです。絶望的な若者像を表す「doomer」の対極として2018年に4chanで生まれ、Wojak(ウォジャック)というキャラクターを使って描かれます。朝のジョギング、読書、筋トレといったポジティブな習慣を実践し、「ありのままの自分を受け入れてモチベーションを取り戻した人」として描写されるのが特徴です。
日本語で言えば「自分磨きをがんばっている前向きな人」に近いニュアンスで、ネガティブな沼から抜け出して人生が開花した状態を指します。名前の由来は英語の「bloom(花開く・成長する)」で、人生が花開いていることをそのまま表しています。広まった経路は「4chan /pol/・/r9k/ → Reddit → Twitter → メインストリーム」の流れです。
bloomer はどんな時に使う?
doomer との対比で使う時
bloomer が最もよく登場するのは、doomer(悲観的で虚無的な若者像)と並べて比較される文脈です。「I used to be a doomer but now I’m a bloomer(昔はdoomerだったけど今はbloomer)」のように、人生観の好転を語る際に使われます。4chanやRedditでは「doomer → bloomer」の変化を描いた画像やマンガが多数投稿されており、自己改善コミュニティでも定番のフレーミングになっています。

Doomer
自己改善・ポジティブな変化を表す時
筋トレを始めた、早起きを続けている、読書習慣をつけた、そういった小さな前向きな変化を報告する文脈で「turning into a bloomer(だんだんbloomerになってきた)」と使われます。ライフスタイル系のSNS投稿やRedditのr/selfimprovementなどのコミュニティで特によく見られる使い方です。
皮肉・ネタとして使う時
bloomerは純粋な称賛だけでなく、「無理に明るくしようとしている」「非現実的なまでに楽観的」という皮肉のニュアンスで使われることもあります。現実の厳しさを無視して前向きなふりをしている人を茶化す文脈では、「お前はbloomerのふりをしているだけのdoomerだろ」というような使い方もされます。
bloomer の元ネタ・由来
Wojak の誕生(2009〜2011年)
bloomer を理解するには、まずその「器」であるWojakの歴史を押さえる必要があります。Wojak(ウォジャック)はポーランドのスレッド「Vichan」に2009年頃に投稿された、ファイル名「ciepła twarz.jpg(温かい顔)」の手描き白黒イラストが起源です。
2010年頃、「Wojak」というハンドルネームのポーランド人ユーザーがドイツのイメージボード「Krautchan」にこの画像を投稿したことで名前が定着しました。2011年には「I know that feel bro(その気持ちわかるわ)」という二人のWojakが抱き合う画像が4chanで広まり、英語圏でも定番の感情表現キャラクターとして認知されました。
doomer の登場とbloomer 誕生の背景(2018年9月)
2018年9月、4chanの/r9k/ボードに「doomer(ドゥーマー)」が登場しました。将来に希望を持てず、社会から撤退した20代の若者像として描かれ、黒いフードをかぶって煙草を吸うWojakが典型的なビジュアルです。
Pitchforkのライター Cat Zhang はdoomerを「世界への絶望から伝統的な社会を離脱したニヒリスティックな20代男性」と評しています。このdoomerへの対抗として、同年2018年9月21日に「bloomer」が誕生します。4chanの/pol/ボードに匿名ユーザーが「The 27 Year Old Bloomer(27歳のブルーマー)」というタイトルで青いフーディを着た笑顔のWojak画像を投稿し、「揺るぎない意志を持つ」「自分が作りたいより良い世界が見えている」「/ourguys/にも一般人にも好かれている」というキャプションが添えられていました。

Bloomer
Broken Bloomer と現在(2019年〜)
2019年5月には「Broken Bloomer(ブロークンブルーマー)」という派生キャラクターも登場しました。数多くの困難を経験し、自己改善への意志が揺らいでいるbloomerの変種で、5月16日にVKグループ「eternal classic」への投稿が最古の記録として残っています。現在ではbloomerはWojak系ミームの一員として定着し、自己啓発・ライフスタイル系のSNS投稿からredditのミームスレッドまで幅広いコンテキストで使われています。
例文・使い方
bloomer は悪い意味?ポジティブな意味?
ポジティブな場合、bloomerは自己改善・前向きな変化・健全なライフスタイルへの称賛として使われます。doomerの虚無的な状態から抜け出した人への「いい方向に変わったね」という肯定のニュアンスが基本です。
ネガティブ・皮肉な場合、「非現実的なまでに楽観的」「現実から目を背けているだけ」というトーンで使われることもあります。深刻な社会問題に対してbloomer的な楽観主義で乗り切ろうとする姿勢を批判する文脈では、bloomerは甘い考えの象徴として使われます。
ネタ・ユーモアの場合、doomer vs bloomer の対比フォーマットはミームの定番構造になっており、自分や他者の人生観を大げさに類型化して笑いにする使い方が多いです。真剣な自己評価というより、軽いジョークとして使われることの方が今日では多くなっています。
あわせて読みたい言葉
bloomer と同じミーム文脈で使われる言葉を見ておくと、ニュアンスの違いがわかりやすくなります。
まとめ
bloomerは、doomerの対極として2018年9月21日に4chanで誕生した前向きWojak系ミームです。ポーランド発祥のWojak → 2018年の30-year-old boomerブーム → doomer誕生 → その対抗としてのbloomer登場という流れで生まれ、2019年末にはRedditやTwitterを通じてメインストリームに定着しました。
自己改善・健全なライフスタイル・ポジティブな変化を称賛する文脈で使われる一方、過剰な楽観主義への皮肉としても機能します。doomerと合わせて知っておくことで、このミームの面白さが格段に深まります。
SNSでこのミームを見かけたら、その背景にある文化的な意味を思い出してみてください!

