yaoi/yuriとは?日本発の「BL/百合」海外スラングの意味と使い方

yaoi/yuriとは?日本発の「BL/百合」海外スラングの意味と使い方 ネット用語

yaoi / yuri の意味とは?

yaoi(ヤオイ)男性同士の恋愛・性的関係を描いた作品・ジャンルを指す言葉です。
英語圏でも日本語のまま使われており、アニメ・マンガ・同人誌・ファンフィクションのジャンル名として定着しています。
日本では「BL(ボーイズラブ)」という呼び名の方が現在は主流ですが、英語圏ではいまだに yaoi が広く使われています。

yuri(ユリ) は女性同士の恋愛・親密な関係を描いた作品・ジャンルを指す言葉で、「Girls’ Love(GL)」とも呼ばれます。
日本語の「百合(ゆり・ lily)」が語源で、花の名前から転じて女性同士の親密さを表す言葉として定着しました。

どちらも日本のアニメ・マンガ・同人誌文化が発祥で、2000年代以降に英語圏のファンコミュニティへ逆輸入される形で広まりました。

yaoi / yuri はどんな時に使う?

作品のジャンルを説明・検索する時

「I’m really into yaoi manga lately(最近ヤオイ漫画にハマってる)」
「This series is a must-watch if you’re a yuri fan(ユリ好きなら、このシリーズは必見だよ)」
のように、作品のジャンル分類として使います。

AO3(Archive of Our Own)などのファンフィクションサイト・Amazon・各種アニメ配信サービスでは「yaoi」「yuri」がタグ・カテゴリとして機能しており、検索・発見に使われます。

ファンコミュニティでの会話・レコメンド

「The fandom is divided between yaoi and yuri shippers(ファンダムはヤオイ派とユリ派に分かれている)」のように、ファン同士の会話で好みのジャンルや作品を語る文脈でよく登場します。
SNS・Discord・Reddit のアニメコミュニティでは日常的に使われる表現です。

日本語と英語圏での使い方の違い

日本では「やおい」は主に同人誌・性的描写を含む作品を指し、商業作品には「BL」が使われる傾向があります。
英語圏では男性同士の恋愛を描いた作品全般を yaoi と呼ぶ場合が多く、この違いが日本と海外のファン間で混乱を生むことがあります。

yaoi / yuri の元ネタ・由来

yaoi の語源——「ヤマなし・オチなし・意味なし」(1970年代末〜1980年代)

yaoi という言葉は1970年代末〜1980年代初頭の日本の同人誌文化の中で生まれました。

漫画家の Yasuko Sakata と Akiko Hatsu が造ったとされるこの言葉は、「やま(山場)なし・おちなし・いみなし」という句の頭文字を取った語呂合わせで、「クライマックスなし・オチなし・意味なし」という自虐的な自己評価から来ています。
当時の女性同人作家たちが、人気少年マンガのキャラクターを同性愛的な状況に置いたプロット重視でない性的なパロディ二次創作を指して使った言葉です。

yaoi の商業的な土台となったのは1970年代初頭の少女漫画雑誌に登場した「少年愛」「耽美」というジャンルで、「花の24年組」と呼ばれる女性漫画家グループが牽引しました。

萩尾望都の「トーマの心臓」(1974年)・竹宮惠子の「風と木の詩」(1976〜1984年)などがその代表作です。
1991年には雑誌「IMAGE」が「BL(Boys’ Love)」という呼称を導入し、1994年に雑誌「Puff」が広めたことで BL がより一般的な呼び名になりました。

yuri の語源——「百合族」から「百合」ジャンルへ(1976年〜)

yuri(百合)」という言葉の由来は1976年にさかのぼります。
ゲイ向け雑誌「薔薇族」の編集者・伊藤文學が、女性読者向けのお便りコーナーを「百合族の部屋(Yurizoku no Heya)」と名付けたのが最初の使用例とされています。

「薔薇」がゲイ男性を象徴する花として使われていたのに対し、「百合」は女性同士の親密な関係を表すやわらかな象徴として選ばれました。
1983年には耽美誌「アラン」に女性同士の交流のための「百合通信」というコーナーが掲載されています。

その後多くの同人誌サークルが「ユリ」「ユリコ」という名前を女性同士をテーマにした作品に使うようになり、意味がポルノグラフィック的な文脈から「女性間の恋愛・親密な感情的つながり全般」を指す幅広い言葉へと変化しました。

英語圏への波及とグローバル化(2000年代〜)

日本のアニメ・マンガの英語圏への普及とともに、yaoi・yuri は英語圏のファンコミュニティにも広まりました。
特に2000年代にアメリカの出版社が男性同士の恋愛マンガを「boys’ love」という名称が持つ誤解(小児性愛の含意)を避けるため「yaoi」というカテゴリ名で販売したことが英語圏での定着を加速させました。

現在では AO3・Tumblr・Reddit・Twitter などのプラットフォームで「yaoi」「yuri」がジャンルタグとして機能しており、グローバルなアニメ・マンガファンダムの共通語として使われています。

例文・使い方

I’m really into yaoi manga lately.
→ 最近ヤオイ漫画にハマってるんだ
The fandom is divided between yaoi and yuri shippers.
→ ファンダムはヤオイ派と百合派に分かれている
I’ve been searching for good yaoi recommendations on Reddit.
→ Reddit でいいヤオイのおすすめを探してる
That scene in the anime had major yuri energy.
→ アニメのあのシーン、百合っぽさが強かった

yaoi / yuri は悪い意味?ポジティブな意味?

yaoi・yuri はどちらも中立的なジャンル名で、それ自体に悪い意味はありません。
ファンコミュニティ内では好みや趣向を表す普通の言葉として使われており、特定のジャンルを愛するファン同士の共通言語として機能しています。

ただし、どちらのジャンルも性的なコンテンツを含む作品が存在するため、公の場や初対面の相手との会話では文脈への注意が必要です。
また LGBTQ+ 当事者の描かれ方・ステレオタイプについての批判的な議論もファン・研究者の間で行われており、単純なエンターテインメントを超えた文化的・社会的な議論の対象でもあります。

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まとめ

yaoi は1970年代末〜1980年代初頭の日本の同人誌文化の中で Yasuko Sakata と Akiko Hatsu が「やまなし・おちなし・いみなし」の語呂合わせとして造った言葉で、女性作家が人気男性キャラクターを同性愛的なパロディ二次創作に描いたジャンルを自虐的に指したのが起源です。

yuri は1976年に伊藤文學が「薔薇族」誌の女性読者コーナー「百合族の部屋」で「百合」という言葉を使ったのが起源で、その後女性同士の恋愛・親密な関係を描く作品ジャンルを指す言葉として広まりました。

どちらも2000年代以降に英語圏のアニメ・マンガファンコミュニティに定着し、現在はグローバルなファンダムの共通語として機能しています。

アニメやマンガの話題でこれらの言葉を見かけたら、ファンコミュニティの文化的背景も一緒に楽しんでみてくださいね!

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