in the weeds とは?「忙殺」英語イディオムの意味・由来・使い方を解説

in the weeds とは?「忙殺」英語イディオムの意味・由来・使い方を解説 ビジネススラング

in the weeds の意味とは?

in the weeds(イン・ザ・ウィーズ)は、「仕事や作業に忙殺されて手が回らない状態」を表す英語のイディオムです。
直訳すると「雑草の中にいる」で、特に飲食業界・ビジネスシーンで頻繁に使われます。
日本語では「パンク状態」「手一杯」「忙殺されている」と訳されることが多いです。

in the weeds には3つの意味があります。
1つ目は「レストランで注文に対応しきれず完全に圧倒されている状態」
2つ目は「問題・トラブルに圧倒されている状態」
3つ目は「物事の詳細・複雑さに完全に没頭・埋没している状態」です。

「deep in the weeds(雑草の奥深くにいる)」という強調形もよく使われます。

in the weeds はどんな時に使う?

レストラン・飲食業界が忙しい時

「The restaurant was in the weeds during the lunch rush, so service was really slow(ランチタイムのラッシュでレストランはパンク状態で、サービスがとても遅かった)」のように、注文が殺到して対応しきれない状況で使われます。
飲食業界のスラングとして特に確立している表現です。

仕事・プロジェクトで忙殺されている時

「Sorry, I can’t talk right now. I’m totally in the weeds with this project(ごめん、今話せない。このプロジェクトで完全に手一杯なんだ)」のように、ビジネスの現場で大量のタスクに圧倒されている状態を表します。

細部に没入して全体像を見失っている時

「We got too in the weeds discussing minor details and lost sight of the bigger picture(細かい詳細について議論しすぎて全体像を見失ってしまった)」のように、詳細・複雑さに没頭しすぎて本来の目的を見失っている状態を指します。

Cambridge Dictionary はこの用法を「concerned with small details, often when this prevents you from understanding what is important(重要なことを理解できなくなるほど細部にこだわっている)」と定義しています。

アメリカの政治・政策の議論では「deep in the weeds of this scandal(このスキャンダルの詳細に深く入り込んでいる)」のような形で、複雑な政策論議の細部にはまり込む様子を表す用法もよく見られます。

in the weeds の元ネタ・由来

レストラン業界での誕生——「雑草の中で迷う」比喩

in the weeds の由来については複数の説がありますが、最も有力なのはレストラン業界から広まったという説です。
厨房やフロアが混乱状態になった時、まるで雑草(weeds)が生い茂った中に迷い込んで身動きが取れなくなったように見える、というイメージから生まれた比喩表現とされています。
この用法はレストラン業界の用語集にも明確に記録されており、CSMonitor の記事では「a server who is hopelessly behind(絶望的に遅れているウェイター)」を指す業界スラングだと説明されています。

軍隊起源説とゴルフ用語起源説——確定していない由来

「料理人の軍隊的なルーツに由来し、雑草の中にいる(隊列が乱れる)ことで部隊が殲滅されることから来た」という軍隊起源説が紹介されることもありますが、CSMonitor の記事はこの説について「説得力があるとは言い難い」と懐疑的な見方を示しています。

もう一つの説はゴルフ用語からの転用で、ボールが雑草の生い茂ったラフ(fairway の外側)に入り込んで打ちにくい状況を指す言葉が「困難な状況に陥っている」という意味に転じたという説です。
どちらの説についても明確な文献的証拠は確立されておらず、由来は完全には解明されていません。

政策・政治用語への拡張(2000年代以降)

レストラン業界の用語として確立した after、in the weeds は「物事の詳細に埋没する」という意味に拡張され、政治・政策分析の文脈でも使われるようになりました。
言語学者 Mark Liberman は Language Log のブログで、政策専門家(policy wonk)が「deep in the weeds of(このスキャンダル・この政策の)」という形で複雑な詳細に入り込む様子を表現する例を複数報告しています。

現在ではレストラン業界の専門スラングという枠を超え、ビジネス・政治・日常会話まで広く使われる一般的なイディオムとして定着しています。

例文・使い方

Sorry, I can’t talk right now. I’m totally in the weeds with this project.
→ ごめん、今話せない。このプロジェクトで完全に手一杯なんだ
The restaurant was in the weeds during the lunch rush, so service was really slow.
→ ランチタイムのラッシュでレストランはパンク状態で、サービスがとても遅かった
We were starting to get deep in the weeds on the lead up to the launch, but we made up some lost ground.
→ ローンチに向けて完全に手一杯になりかけてたけど、なんとか持ち直した
I don’t want to get too lost in the weeds, but there is a margin of error.
→ 細部にこだわりすぎたくはないけど、誤差の余地はある

in the weeds は悪い意味?ポジティブな意味?

in the weeds は基本的にネガティブな意味で使われます。
仕事や作業が多すぎてコントロールを失っている状態を表すため、ストレス・混乱・圧倒されている感覚を伴うニュアンスがあります。

ただし完全に否定的というわけではありません。
「忙しいけれど一生懸命頑張っている」という努力を示す文脈で使われることもあり、忙殺されている同僚に対して使う場合は共感や励ましの意味を込めることもできます。

「I know you’re in the weeds, let me know how I can help(手一杯なのはわかってる、何か手伝えることがあれば言ってね)」のような形で、相手を気遣う表現としても機能します。

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まとめ

in the weeds は「仕事や作業に忙殺されて手が回らない状態」を表す英語のイディオムで、レストラン業界での「雑草の中に迷い込んで身動きが取れない」という比喩から生まれたとされています。

軍隊起源説・ゴルフ用語起源説も存在しますが、いずれも確定的な証拠はなく由来は完全には解明されていません。
レストラン業界の専門スラングから始まり、現在ではビジネス・政治・日常会話まで広く使われる一般的な表現として定着しています。
忙しい同僚への共感や励ましの言葉としても使える、覚えておくと便利なフレーズです。

 

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