GOAT の意味とは?
GOAT は 「Greatest Of All Time(史上最高)」 の頭文字を取った略語で、ある分野で歴代最高と称えられる人物・作品・パフォーマンスに対して使う最高級の賛辞です。
「史上最強」「この分野で一番すごい」のようなニュアンスで使われます。
スポーツ・音楽・ゲーム・配信など幅広い分野で使われており、「He is the GOAT(彼は史上最高だ)」のように名詞として使うほか、「That was goated(あれは神すぎた)」という形容詞派生形 goated も定着しています。
SNS では 🐐(ヤギの絵文字)だけで GOAT と同じ意味を伝えることも一般的です。
2018年に Merriam-Webster 辞典に正式収録されており、ネットスラングから正式な英語表現への地位を確立した言葉です。
GOAT はどんな時に使う?
スポーツ選手・アーティストへの最大級の称賛として
「Messi is the GOAT(メッシは史上最高だ)」「She proved once again why she’s the GOAT(彼女はなぜ史上最高と呼ばれるのかをまた証明した)」のように、スポーツ選手・ミュージシャン・アーティストへの最高峰の称賛として使われます。
Michael Jordan・LeBron James・Cristiano Ronaldo と Lionel Messi・Serena Williams・Simone Biles など、GOAT 論争は今もSNS上で絶えない人気コンテンツです。
SNS のコメント欄・試合後のリアクションとして
試合後・ライブ後・パフォーマンス直後のコメント欄に「GOAT 🐐」と短く書くだけで最大級の称賛を表現できます。
「The GOAT did it again(あの史上最高がまたやった)」「Real GOAT behavior(本物の GOAT の振る舞い)」のような形でも使われます。
絵文字だけで「🐐」と送るのも同義で、スポーツ・音楽問わずよく見かける形式です。
スポーツ以外の文脈でカジュアルに
「GOAT of cooking(料理界の GOAT)」「Your playlist is the GOAT(このプレイリスト神すぎ)」のように、スポーツ外でも使える汎用的な最高級称賛として定着しています。
「You’re the GOAT for helping me(手伝ってくれてマジ最高)」のように、友人への感謝表現としても使われます。
GOAT の元ネタ・由来
Muhammad Ali「Greatest of All Time」の自称(1960〜70年代)
GOAT の概念的な起源は、ボクサーの Muhammad Ali(モハメド・アリ)が自らを「The Greatest(最も偉大な者)」と繰り返し称したことにあります。
Ali はキャリアを通じて「I am the greatest」「the greatest of all time」というフレーズを多用しており、1971年のハーバード・クリムゾン誌のインタビューでも「I wanted to be the greatest of all time(史上最高になりたかった)」と語っています。
こうした自己主張のスタイルが後の GOAT 概念の土台になりました。
G.O.A.T. Inc. の設立と LL Cool J のアルバム(1992〜2000年)
略語としての「G.O.A.T.」の普及には2つの大きな出来事がありました。
1つ目は1992年、Ali の妻 Lonnie Ali が「Greatest of All Time, Inc.」という会社を設立し、引退後の Ali の知的財産を管理するために名付けたことです。
Grammarphobia の記録によると、頭字語として「goat」と発音される最古の用例の1つは1993年のヒップホップグループ De La Soul のアルバム収録曲にあります。
2つ目は2000年にラッパーの LL Cool J がアルバムタイトルを「G.O.A.T.(Greatest of All Time)」と名付けて大ヒットさせたことで、この言葉がヒップホップ・スポーツ文化の双方で広く知られるようになりました。
LL Cool J 自身も Ali を自分のインスピレーション源と語っています。
Tom Brady と Merriam-Webster の辞書収録(2017〜2018年)
2010年代に入り GOAT はSNS・スポーツメディアで爆発的に使われるようになりました。
Tom Brady(NFL・ニューイングランド・ペイトリオッツ)と GOAT の組み合わせは他のどのアスリートよりも2〜4倍多くメディアに登場しており、2017年2月のスーパーボウル LI での劇的な逆転優勝後にピークを迎えました。
こうした広がりを受け、Merriam-Webster 辞典は2018年に GOAT を頭字語・名詞として正式に収録しました。
同辞典の編集者 Peter Sokolowski は「多くの人が多くの場所で使っており、一貫して増加し続けている」ことを収録の理由として挙げています。
goated の派生・SNS での完全定着(2017年〜)
形容詞派生形の「goated(ゴーテッド)」は2017年頃から使われ始め、2023年9月に rizz や bussin とともに辞典に正式収録されました。
2021〜2022年頃には「goated with the sauce(ソースと共に神すぎる)」というフレーズもバイラルしています。
現在は 🐐 絵文字が GOAT の視覚的シンボルとして SNS 上で広く使われており、2021年東京五輪では体操選手 Simone Biles の公式 Twitter ハッシュタグにヤギの絵文字が組み込まれるほど一般化しています。
例文・使い方
That singer is the GOAT in my opinion.
(私の中では、あの歌手が史上最高だ)
Thanks for always helping me out. You’re the GOAT 🐐
(いつも助けてくれてありがとう。お前が最高だよ)
The GOAT debate between Jordan and LeBron will never end.
(ジョーダンとレブロンの GOAT 論争は永遠に終わらない)
GOAT は悪い意味?ポジティブな意味?
GOAT は基本的に純粋にポジティブな最高級の称賛です。
誰かを「史上最高」と称えるための言葉であり、悪意や批判的なニュアンスはありません。
ただし文脈によって2つの注意点があります。
1つ目は使いすぎ問題です。
あらゆることに GOAT を使うと言葉の重みが薄れ、「大げさすぎる」という印象を与えることがあります。
OnePoll の調査では GOAT がアメリカ人が最も「うんざりする」スラングの1位に挙げられた結果もあります。
2つ目はGOAT is washed という逆転表現です。「かつて GOAT と称えられた人物がもう全盛期を過ぎた」という意味で使われ、称賛が批判に転じる形です。
基本は最高の賛辞として使われる言葉ですが、使う場面と頻度には注意が必要です。
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まとめ
GOAT は「Greatest Of All Time(史上最高)」の頭字語で、Muhammad Ali の「The Greatest」という自称を起源とし、2010年代に SNS で爆発的に広まりました。
2018年に Merriam-Webster に正式収録され、2023年には派生形 goated も収録されています。
スポーツ・音楽・ゲームを問わず「その分野で史上最高」を称えるための言葉として世界中で使われており、🐐 絵文字だけで同じ意味を伝えられるほどに定着しています。
SNSで素晴らしいものを見かけた際には、褒め言葉としてぜひ使ってみてください!

