absolute cinema の意味とは?
absolute cinema は、映画・アニメ・スポーツ・日常の一場面など、あらゆる「圧倒的にカッコいい・感動的な・芸術的な瞬間」に対して使う最高級の賛辞ミームです。
直訳すると「絶対的な映画」ですが、実際には「これぞ映画の極み」「至高の芸術」「神すぎる」のようなニュアンスで使われます。
元ネタは映画監督 Martin Scorsese(マーティン・スコセッシ)の白黒写真で、両手を大きく上げた彼の姿に「Absolute Cinema」というキャプションが付いたリアクション画像として2022〜2023年に X(旧 Twitter)で広まりました。
映画ファンによる本物の賛辞としても、日常の些細な出来事を大げさに称えるギャグとしても使われる二面性があり、現在はアニメ・スポーツ・ゲームなど映画以外のジャンルにも広く使われる汎用的なミームです。
absolute cinema はどんな時に使う?
映画・アニメ・ゲームの名シーンを称える時
映画のラストシーン・アニメの神作画・ゲームのムービーシーンなど、「これは芸術だ」と感じる瞬間のスクリーンショットや動画に添えて使います。
「That final scene was absolute cinema(あのラストシーンは芸術の極みだった)」「When the music drops and the camera pans out… absolute cinema(音楽が流れてカメラが引いていく瞬間、これぞ映画だ)」のような形で、映画ファンコミュニティでの本物の賛辞として機能します。
スポーツの劇的な瞬間を称える時
得点の決定打・感動的なセレブレーション・逆転劇など、スポーツの劇的なシーンを「映画的だ」と称える文脈でよく使われます。
アルゼンチンの2022年 FIFA ワールドカップ優勝後の Lionel Messi が感涙しながらトロフィーを掲げる場面に absolute cinema が付けられた例が記録されています。
NBA の Russell Westbrook のプレーに対して使われた早期の例(2023年4月)もあります。
日常の些細なことを大げさに称えるギャグとして
「My cat jumping in slow motion to catch a fly? Absolute cinema(うちの猫がスローモーションでハエを捕まえる?至高の映像作品だね)」のように、明らかに大げさな文脈で使うパロディ的な用法も定番です。
感動的な場面に用いるという文脈を知っているからこそ成立する内輪ギャグで、「これは映画じゃないのに absolute cinema と言ってしまうほどカッコいい」という逆説的な賛辞として機能します。
absolute cinema の元ネタ・由来
Scorsese の「これは映画じゃない」発言とネット上での話題(2019年)
absolute cinema ミームの土台には、Martin Scorsese が引き起こした映画論争があります。
2019年10月、Scorsese は Empire 誌のインタビューで「マーベル映画は映画(cinema)じゃない、テーマパークに近い」と発言し、映画ファンとマーベルファンの間で大論争になりました。
Scorsese はのちに New York Times に弁明記事を寄稿していますが、この発言がきっかけで「cinema とは何か」「本当の映画とは何か」という議論がネット上で広まり、Scorsese=映画の権威という文脈が形成されました。
NYT の Scorsese 写真が元画像として流通(2020〜2021年)
2020年1月2日に The New York Times が Scorsese のインタビュー記事を公開した際、両手を高く上げた白黒の写真が掲載されました。
この写真が2021年頃からネット上でリアクション画像として流通し始め、「This Is Cinema」というキャプションを付けた別フォーマットのミームが先行して広まっていきました。
2022年1月25日には Twitter ユーザー @BingeWatchThis_ が映画スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホームのポスターと組み合わせて投稿し、1年で1万5,900いいねを獲得しています。

Absolute Cinema の元ネタ画像
「Absolute Cinema」キャプションの誕生とアニメファンへの広まり(2022年〜2023年)
写真に「Absolute Cinema」というキャプションが付いた最古の記録は2022年12月1日で、X ユーザー @YashChillinn がアニメ「チェンソーマン」のクリップと組み合わせて投稿したものです。
2023年3月21日までには別のユーザーが「This Is Cinema」ミームの派生として完成した形のフォーマットを作成し、同月に X ユーザー @_lalaxyz が映画「シャイニング」についての投稿へのリアクションとして使ったものが初期の注目例として記録されています。
その後2023年を通じて映画・アニメ・スポーツの各コミュニティで急速に拡散し、9月には @hayasaka_aryan がスライス・オブ・ライフアニメについての greentext 投稿の末尾に「Kino is served(kino が提供された)」と書く派生フォーマットを生み出し、これも4,900いいね以上を集めてバイラルしました。
例文・使い方
absolute cinema は悪い意味?ポジティブな意味?
absolute cinema は基本的に最高級のポジティブな賛辞として使われます。
映像の美しさ・演出の完成度・感動的な瞬間に対して「これ以上ないほど素晴らしい」という気持ちを表現する言葉です。
一方で文脈によっては皮肉・ギャグとしても機能します。
明らかに大げさな場面に対して「absolute cinema(笑)」のように使うことで、「ミーム的な誇張表現として称えている」というユーモアが生まれます。この場合も批判や否定ではなく、カジュアルな親しみを込めた賛辞として機能しています。
Scorsese が Marvel を「映画じゃない」と言った文脈を知っているとより楽しめるミームで、「権威ある映画監督が両手を上げて讃える」という構図を使って何かを最大限に称えるという意味が込められています。
あわせて読みたい言葉
absolute cinema と近い文脈で使われるスラングやミームを見ておくと、ニュアンスの違いがわかりやすくなります。
まとめ
absolute cinema は映画監督 Martin Scorsese の白黒写真に「Absolute Cinema」というキャプションを付けたリアクション画像ミームで、2022年にアニメ「チェンソーマン」のクリップと組み合わせた投稿が最古の記録です。
映画・アニメ・スポーツ・ゲームを問わずあらゆる「圧倒的にカッコいい・感動的な瞬間」への最高級の賛辞として定着しています。
本物の賛辞としても日常の些細な出来事を大げさに称えるギャグとしても機能する二面性を持ち、Scorsese が Marvel を「映画じゃない」と言った2019年の論争という文脈を知るとより深く楽しめるミームです。
SNSで感動的なシーンに出会ったら、ぜひこのフレーズで最大級の称賛を表現してみてください!

