LOL の意味とは?
LOL(エルオーエル) は、英語の 「Laughing Out Loud(声を出して笑う)」の頭文字を取った略語 で、面白いときに使うネットスラングの元祖と言える存在です。
日本語の「www」「笑」「草」にほぼそのまま対応し、テキストメッセージや SNS、ゲームチャットなどで40年近く使われ続けています。
1980年代前半にカナダのBBS(電子掲示板)で生まれ、1989年に初めて文書化された歴史あるネット用語で、2011年には Oxford English Dictionary にも正式収録されました。
なお、人気 MOBA ゲーム『League of Legends』の略称も同じ LOL と表記されますが、文脈で区別されるため混同されることはほぼありません。
LOL はどんな時に使う?
面白いことに素直にリアクションするとき
友達から送られてきた面白い動画や、笑えるツイートに対して「LOL」「lol」と返信するのが最も基本的な使い方です。
Discord や iMessage、X(旧 Twitter)のリプライ欄で、軽く「ウケた」くらいの温度感を伝えるときにちょうどいい一言です。
大文字・小文字どちらでも使われますが、小文字の「lol」の方が肩の力が抜けた感じで圧倒的に多く見られます。
文末に置いて会話のトーンを和らげるとき
ミレニアル世代の間では、笑っていない場面でも 文末に「lol」を付けて緊張感を和らげる 使い方が定着しています。
例えば「Could you wash the dishes lol(皿洗ってくれる?笑)」のように、命令や依頼をきつく聞こえさせないためのクッション材として機能します。
UCLA の言語学講師 Daria Bahtina も「ニュートラルな文を温かくしたり、ネガティブな文を丁寧にする機能がある」と分析しています。
皮肉や冷笑を込めて返すとき
一方で「LOL sure」「lol ok」のように、明らかに笑っていないのに付ける LOL は 冷笑的・受動攻撃的 なニュアンスになります。
2020年前後の UCLA の学生調査でも、文末に置かれる lol がパッシブアグレッシブな意図を持つケースが増えていると報告されました。
相手の発言を真に受けず、「はいはい」と軽く流すときの武器にもなる言葉です。
LOL の元ネタ・由来
1980年代前半・カナダのBBS「Viewline」で Wayne Pearson が考案
LOL は、1980年代前半から中盤にかけて、カナダのアルバータ州カルガリーにあった BBS(電子掲示板システム)「Viewline」で、当時学生だった Wayne Pearson が作ったとされています。
Pearson によると、Sprout というハンドルネームの友人が書き込んだジョークがあまりにも面白く、キッチンで本当に声を出して笑ってしまった瞬間に LOL と打ち込んだのが始まりだそうです。
それまでは「hahaha」や「smile」「>grin<」といった表現が使われていましたが、本当に吹き出したときの感覚を伝える新しい略語として生まれました。
1989年5月8日・FidoNews ニュースレターに初収録
現存する最古の LOL の記録は、1989年5月8日発行の電子ニュースレター「FidoNews」です。
このニュースレターではオンラインで使われる略語リストの中で LOL が「Laughing Out Loud」として紹介されており、同時に BRB、BTW、AFK なども掲載されています。
この記録は Oxford English Dictionary や言語学者 Ben Zimmer によって LOL の公式な初出として認定されています。
1990年代・Usenet から AOL、IRC へと拡散
1990年代に入ると、LOL は初期インターネットの主要コミュニケーション基盤だった Usenet(ニュースグループ)や IRC、AOL のインスタントメッセンジャーで一気に一般化しました。
Viewline のユーザーが GEnie や AOL に移行したことで、Pearson 自身も「自分たちのコミュニティから広まっていった」と証言しています。
この時期に ROFL や LMAO といった派生形も次々と生まれ、「笑い略語ファミリー」が形成されていきました。
2011年3月・Oxford English Dictionary への公式収録
2011年3月、LOL は権威ある Oxford English Dictionary(OED)に正式収録されました。
同時に OMG、FYI、BFF なども辞書入りしており、この出来事はネットスラングが正式な英語の一部として認知された象徴的な瞬間として各メディアが大きく報じました。
辞書収録時、OED は LOL の初出として1989年の FidoNews を引用しています。
2020年前後・ミレニアル特有の「緩衝材」として再解釈
2020年頃から、言語学者たちが「lol はもはや笑いではなく、会話の潤滑油として使われている」と指摘し始めます。
言語学者の John McWhorter は lol を「共感のマーカー」「調整のマーカー」と呼び、日本語の「〜じゃん」「〜かも」のような語用論的助詞(pragmatic particle)として機能していると説明しました。
同じ頃、CZ Therapy Group のセラピスト Lindsey Gallop は「自分の発言で相手に負担をかけたくないという気持ちの表れ」と分析しています。
2024年以降・Gen Z は 💀 や IJBOL へ移行
2024年から2025年にかけて、X や TikTok で「Millennials use ‘lol’ like STOP at the end of a telegram lol(ミレニアルは電報の STOP みたいに lol を使う)」というポストが380万回以上閲覧され、世代論争に発展しました。
Gen Z は LOL の代わりに 💀(骸骨)、😭(泣き顔)、IJBOL(I Just Burst Out Laughing)、さらには「kjshfksjnrgtw」のようなキーボード連打で笑いを表現するようになっています。
ただしミレニアル側は「テキスト文化を作ったのは自分たち」と反論しており、LOL は今もネットの王道であり続けています。
例文・使い方
LOL は悪い意味?ポジティブな意味?
LOL は 基本的にポジティブで軽やかな印象 を与えるスラングで、楽しさや面白さ、親しみやすさを伝えます。
ただし近年は、実際に笑っていないのに文末に付けるケースが増えたことで「本当に笑ってる?」「皮肉?」と受け取られる場面も多くなりました。
特に「LOL sure」「lol ok」のような短い返事は、明確に冷笑・受動攻撃のサインになります。 ビジネスメールや目上の人への連絡では避け、友達同士や家族内の気軽なチャット限定で使うのが安全です。
また、Gen Z の相手には「ミレニアルっぽい」と受け取られる可能性もある点は頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
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まとめ
LOL は、1980年代前半にカナダの BBS「Viewline」で Wayne Pearson が生み出し、1989年の FidoNews で初めて文書化されたネットスラングの元祖です。
2011年に Oxford English Dictionary 入りを果たし、現在では単なる笑いの表現を越えて、会話のトーンを和らげるクッションや皮肉の合図など、多面的な機能を持つ「大人の語用助詞」として進化しています。
もし海外の友達とのチャットで迷ったら、とりあえず文末に lol を付けてみると、いい具合にやわらかい雰囲気になりますよ!

