Woke とは?ポリコレ?「意識が高い」がなぜ批判語になったのか 意味・由来・使い方を解説

Woke とは?ポリコレ?「意識が高い」がなぜ批判語になったのか 意味・由来・使い方を解説 ネット用語

Woke の意味とは?

Woke(ウォーク)とは、動詞 wake(目覚める)の過去形・過去分詞で、スラングとして「人種差別・性差別・LGBTQ+の権利などの社会的不公正に目覚めている・意識が高い」という意味で使われてきた言葉です。AAVE(アフリカ系アメリカ人英語)に起源を持ち、Black Lives Matter 運動を通じて2010年代に世界的に広まりました。

現在はポジティブな意味とネガティブな意味が真っ二つに分かれた言葉です。社会正義運動に関わる人々の間では「社会問題に目覚めていてかっこいい」という褒め言葉として使われる一方、保守派・右派コミュニティでは「過度にポリコレを押しつける・偽善的・行き過ぎた左翼思想」という批判語・侮辱語として使われます。

日本語でも「ポリコレ(政治的正しさ)を過度に主張する人・コンテンツ」への批判文脈で「woke すぎる」「woke 映画」のような使い方が浸透しており、英語圏から直接輸入された言葉として定着しつつあります。

Woke はどんな時に使う?

ポジティブな使い方(本来の意味)

社会的不公正への意識・行動力を称賛する文脈で「she’s so woke(彼女は本当に意識が高い)」のように使われます。人種差別・ジェンダー不平等・LGBTQ+差別などの問題について声を上げている人・団体・作品を称賛する際に使われる褒め言葉です。

ネガティブ・皮肉な使い方(現代の主流)

現在の英語圏のネット文化では、むしろネガティブな文脈での使用の方が多くなっています。「This movie is too woke(この映画はポリコレが過剰)」「Stop being so woke(そんなに意識高い系になるな)」のように、過度な政治的正しさの押しつけ・表面だけの多様性演出・社会正義への過剰反応を批判・揶揄する際に使われます。映画・ゲーム・企業のマーケティングなどに対してよく使われます。

政治的な武器として

アメリカの保守派政治家が「anti-woke(反ウォーク)」をスローガンとして使うようになり、woke は文化戦争の最前線の言葉となっています。フロリダ州知事 Ron DeSantis は2022年の勝利演説で「Florida is where woke goes to die(フロリダはウォークが死ぬ場所だ)」と宣言し、「Stop WOKE Act」という法律まで制定しました。woke という一言が政治的立場を示すシグナルとして機能しています。

Woke の元ネタ・由来

woke と深く関連する概念が 「ポリコレ(Political Correctness・PC)」です。どちらも「差別的・攻撃的な言葉を避け、社会的に配慮ある表現・行動をとること」を指しますが、ニュアンスに違いがあります。

PC(Political Correctness)は1980〜90年代から議論されてきた古い概念で、主に言語使用・表現の選び方に関する規範を指します。「disabled(障害のある)」より「person with a disability(障害を持つ人)」を使う、といった言葉の選び方の話です。

woke はより広い社会的・政治的な意識全般を指し、PC より「行動・発言・認識の変革」を求めるニュアンスが強いです。PC が「言葉づかい」なら、woke は「思想・姿勢・世界観」に近い概念です。

日本語圏では両方を「ポリコレ」と呼ぶ傾向がありますが、英語圏では PC と woke は少しニュアンスの違う言葉として使い分けられています。「woke すぎる」という批判は「ポリコレすぎる」という批判に対応しますが、単純にイコールではありません

例文・使い方

She’s so woke, always speaking up about important issues.
→ 彼女は本当に意識が高くて、いつも重要な問題について声を上げている
This show is trying too hard to be woke.
→ このドラマはWokeであろうとしすぎている
A: Did you see how woke that ad campaign was?
B: Yeah, it felt like virtue signaling more than genuine action.
→ A:あの広告キャンペーン、ポリコレすぎなかった?
B:うん、本物の行動じゃなくて見せかけだけって感じがした

Woke は悪い意味?ポジティブな意味?

立場によって評価が真っ二つに分かれる政治的な言葉です。

2023年の Ipsos/USA Today の調査では、アメリカ人の56%が woke を「社会的不公正について知識があり意識している」というポジティブな意味に取っており、ネガティブな定義(過度にポリコレで他人の言葉を取り締まる)に同意したのは39%でした。

ただし現在のネット文化・SNS・メディアではネガティブな用法の方が圧倒的に可視化されており、映画・ゲーム・企業のコンテンツへの批判として「woke すぎる」「woke agenda」という言い回しが日常的に使われます。

日本語圏では「ポリコレ」という言葉がほぼ同義として使われることが多く「ポリコレ棒で叩く」「ポリコレ配慮で改変された」といった批判的文脈で woke に対応する言葉として機能しています。

あわせて読みたい言葉

Woke と近い文脈で使われるスラングやミームを見ておくと、ニュアンスの違いがわかりやすくなります。

まとめ

woke は「社会的不公正に目覚めている・意識が高い」という意味の言葉です。
現在は「ポジティブな社会意識の称賛語」と「過度なポリコレへの批判語」という正反対の二つの意味を持つ高度に政治的な言葉で、使う人・文脈によって評価が真っ二つに分かれます。

日本語圏の「ポリコレ(批判的文脈)」とほぼ対応する概念として理解すると掴みやすいですが、woke には黒人コミュニティの抵抗運動に深く根ざした歴史があるという背景も重要です。

海外のニュースやSNSで見かけたときは、使われている文脈をよく観察してみてください!

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