ratio の意味とは?煽りにも使われるSNSスラングの使い方を解説

ratio の意味とは?SNSスラングの使い方を解説 ネット用語

ratio の意味とは?

ratio は、Twitter(現在のX)などのSNSで、投稿よりも否定的な返信や引用のほうが強く伸びている状態を表すネット用語です。
反感を買っている」「返信でボコボコにされている」「空気的に負けている」のようなニュアンスで使われます。

もともとは、投稿に対する返信・引用・いいねのバランスから広まった言い方で、ネットスラングとしての ratio には大きく2つの意味があります。

① 返信過多型ratio(元祖の意味) 投稿に対して、いいねやリポストよりも返信(リプライ)の数が不自然に多い状態。返信の多くが批判的であることが多く、「その投稿は不評だった」ことの指標になります。

② 返信勝利型ratio(現在の主流) 誰かの投稿への返信や引用のほうが、元の投稿よりもいいねやリポストを集めている状態。つまり「返信のほうが支持されている=元投稿が負けている」ことを表します。

どちらの場合も、「その投稿は周囲から受け入れられていない」というニュアンスで使われますが、現在のSNSでは②の使い方のほうが一般的です。

ratio はどんな時に使う?

「ratio された」— 投稿が負けた状態を表す

ratio は、炎上気味の投稿や不評な発言に対して「その投稿は ratio された」動詞的に使います。 誰かが強い意見を投稿して批判が殺到した時や、引用ポストで反論ばかりが拡散されている時に使われます。

たとえばX(旧Twitter)で、ある政治家の投稿に対して返信が5万件ついているのに、いいねが3,000件しかない。これは典型的な「ratioed」の状態です。返信の多くが批判的であることが数字から透けて見える——これが ratio の本質です。

「ratio」— 煽りの一言として

現在のSNSでは、相手の投稿に対してただ「ratio」とだけ返信する使い方が非常に多いです。 これは「お前の投稿より俺の返信のほうがいいね多くなるぞ」という挑発です。実際にその返信のほうがいいねを集めれば ratio 成功、集められなければ ratio 失敗(=自分が恥をかく)という、一種のSNS上のミニゲームになっています。

各プラットフォームでの使われ方

X(旧Twitter)ratio の本場。返信数といいね数のバランスが可視化されるため、ratio が最もわかりやすく機能します。
TikTokコメント欄で「ratio」と書き込み、元のコメントよりいいねを集めるスタイルが主流。Twitter よりもカジュアルで、ゲーム感覚が強い。
YouTubeかつてはいいね/低評価の比率で ratio が可視化されていましたが、2021年に低評価数が非公開になり、視聴者からは見えにくくなりました。ただし、2018年のYouTube Rewindは低評価数が圧倒的に上回った有名な ratio 事例です。
Discordサーバー内のチャットやスレッドで、特定の発言に対してリアクション(絵文字)の数で ratio が発生することがあります。

ratio の元ネタ・由来

2017年、Twitter で生まれた「法則」

ratio という概念がネット上で注目され始めたのは2017年の初めです。

2017年3月、あるTwitterユーザーが米下院議員 Jason Chaffetz(ジェイソン・シャフェッツ)のツイートのスクリーンショットを共有しました。そのツイートは返信が701件もあるのに、リツイートはわずか23件、いいねは108件。このユーザーは「返信とRTの比率がこうなってるのを見るのが最高。これは”やらかした”奴の比率だ」とコメントしました。

Esquire 誌が「The Ratio」を理論化

2017年4月、ライターの Luke O’Neil(ルーク・オニール)が Esquire 誌に「The Ratio」についての記事を発表し、この概念が広く知られるようになりました。

O’Neil が取り上げたのは、ユナイテッド航空の乗客強制退去事件に対する同社の公式ツイートです。この投稿は6万件以上の返信に対していいねはわずか6,700件程度。返信といいねの比率が約10:1という圧倒的な ratio は、「ツイートの出来が悪いかどうかは、返信といいねの比率を見ればわかる」という法則の証明として紹介されました。

スタン文化との融合

2020年頃から、K-POPファンやセレブのスタン(熱狂的ファン)が ratio を「武器」として使い始めました。 推しを批判するツイートに対して、ファンが組織的に「ratio」と返信し、集団でいいねを集めて元投稿を「負かす」という行動が広まり、ratio はSNS上の「勝ち負けゲーム」としての側面を強めていきました。

ratio の有名な事例

ユナイテッド航空(2017年)

乗客を強制的に引きずり降ろした事件に対する公式の謝罪ツイートが、返信6万件超・いいね約6,700件という圧倒的な ratio に。ratio の概念を世に広めたきっかけの一つです。

ドナルド・トランプ(2018年)

在任中のツイートの一つが返信4万6,000件に対していいね4万4,000件と、ほぼ1:1の危険なバランスに。Newsweek に「大統領就任以来最悪の ratio の一つ」と報じられました。

YouTube Rewind 2018

YouTubeが制作した年間まとめ動画が、いいね約200万に対し低評価約710万を記録。YouTube 史上最も ratio された動画として知られています(現在は低評価数が非公開)。

Wendy’s vs McDonald’s(2017年)

McDonald’s のブラックフライデーのツイートに対し、Wendy’s の公式アカウントが皮肉な返信を投稿。Wendy’s の返信のほうが圧倒的にいいねを集め、ブランドアカウント同士の ratio として話題になりました。

例文・使い方

That tweet got ratioed hard.
→ あのツイートはかなり ratio されてた。
L + ratio + didn’t ask + you fell off
→ 最大級の煽り構文。負け+ratio+聞いてない+落ち目、の連続技
She posted a hot take and got ratioed in minutes.
→ 彼女は物議を呼ぶ意見を投稿して、数分で ratio された。

ratio は悪い意味?ポジティブな意味?

ratio は、基本的にネガティブな意味で使われる言葉です。

投稿が支持されていないこと、反感を買っていること、コミュニティから受け入れられていないことを示す表現なので、ratio された側にとっては良い状態ではありません。

ただし、ratio を「仕掛ける側」にとってはある種のゲームであり、成功すれば「W(勝利)」として称賛されます。TikTokのコメント欄では、ratio はかなりカジュアルなお遊びとして機能しており、深刻な批判というよりは「ノリ」に近い使われ方も多いです。

あわせて読みたい言葉

ratio と近い文脈で使われるスラングを見ておくと、ニュアンスの違いがわかりやすくなります。

まとめ

ratio は、投稿よりも否定的な返信や引用のほうが強く伸びている状態を表すネット用語です。
Twitter(X)文化から広まり、今では単なる数字の比率だけでなく、反感を買っていることや、空気的に負けている状態まで含めて使われています。

元ネタや使い方を知っておくと、SNSや海外ミーム、ネットスラングをより理解しやすくなりますね!

これらの煽りスラングを理解することで、海外のゲーム配信やSNSでのやり取りがより深く楽しめるようになります。

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